Interview.01

岩佐拳伍

Kengo Iwasa

2018年  3月 大阪市立大学法学部卒業
2020年  3月 大阪大学大学院高等司法研究科(大阪大学法科大学院)修了
2022年  4月 司法修習修了(74期),弁護士登録(大阪弁護士会)

どうして当事務所で
働くことを選んだのか

私が、弁護士になりたかった理由の一つとして、弁護士の仕事は、依頼者の最善の利益のために、弁護士自身が自律的かつ主体的に案件に関わり、最終的な解決まで責任をもって関わることができる仕事であるというものがあります。そして、当事務所では、そういった自分がやりたいと思うことを認めてくれる環境があったので、当事務所で働くことを決めました。
また、当事務所のサマークラークを経験したことも当事務所で働くことを決めた理由の一つです。私は、学生時代から、自分の理想とする弁護士になるためには、弁護士1年目から様々な分野の事件を数多く経験することが必要だと考えておりましたが、当事務所のサマークラークに参加したところ、当事務所は企業法務をメインとしつつも、一般民事、離婚や相続、交通事故なども多数取り扱っていることを知りました。サマークラークに参加する前は、当事務所にそのようなイメージを持っていなかったので、非常に驚くと共に、ここならまさに様々な経験を積むことができるのではないかと感じました。
加えて、実際に当事務所で働いている先生方を見ていると、弁護士間の距離が近いと感じる部分が多くありました。仕事の場面では、パートナーとアソシエイト関係なく、対等に事件のことを話しており、食事の場面では、事務所内での上下関係など感じさせないかのような雰囲気で、上司と部下というような一般的な会社や事務所内での関係性を感じませんでした。
これらの点が、私には、とても魅力的で、他の事務所にはない点だと感じ、当事務所への入所を決めました。

若手弁護士の一日について

私は、大体朝9時頃に出勤し、メールのチェックや打ち合わせの準備を行います。午前中は、依頼者との打ち合わせや裁判期日が入ることもあれば、午前中に予定がない場合には、書面の起案をしていることが多いです。
お昼は、同じ部の先生方と食事に行くことが多く、予定が合わなければ一人で行ってみたいお店に行くこともしばしばあります。
午後も同様に、依頼者との打ち合わせや裁判期日、私が所属している大阪弁護士会の委員会の会議などに参加しています。大方の予定は午後5時ころには終わりますので、それ以降は書面作成に時間をかけることが多いです。事務所を出るのは、午後9時ころになることが多く、自宅へ帰って、家族とご飯を食べたり、就寝前にメールのチェックをして、翌日に行う予定の業務を整理してから寝ることが多いです。
また、急ぎの仕事がないときは、ジムに行ったり、フットサルに行ったりなどをして、自分が好きなことや趣味などをする時間も確保できています。

現在はどのような業務、案件に携わっているか

現在では、任意交渉から訴訟、契約書チェックなど様々な形態、そして、一般民事から企業法務、刑事事件まで幅広い事件の担当をさせてもらっており、多くの経験をさせてもらっています(なお、個人事件も多く受任しています)。
特に、現在進行形の案件では、「建物」に関する案件が多いように思います。建物の明渡しから始まり、売買契約時の説明不足、建築不備、漏水事故などそれこそ多種多様な案件に携わらせていただいています。建物は、依頼者や相手方の生活に直結することが多い問題ですので、その分依頼者や相手方が求めていることをくみ取り、どのようなニーズを実現できるのかを模索するところが魅力的な部分だと思います。
また、刑事事件も1年目のころから携わっており、罪状を認めている事件だけではなく否認事件も経験させてもらいました。刑事事件は、スピード感を求められるので、その時期はとても忙しくなりますが、それでもやり終えた後の達成感とその努力が実ったときの充実感は大きいものだと思います。

二年目の弁護士の心に残っている
エピソードについて

勾留からの身体拘束が解かれたことが印象に残っているエピソードです。
被疑者国選で受任した事例で、現行犯逮捕されたのちに勾留までされていたという事例です。検察官の話によると、勾留満期で起訴の予定で、その後は被告人勾留に切り換えるということでした。ただ保釈請求をするには、ある程度の費用が掛かり、その費用を捻出できるか怪しいということでしたので、保釈以外の方法で身体拘束を解く必要がありました。そこで、被疑者の接見に行き、事情を詳しく聞き取り、その情報を基に書面を作成し、その翌日には必要な証拠資料をそろえて、その日の夜には裁判所に提出しました。翌日の午前中、裁判所から電話があり、釈放の判断をするとの連絡がありましたが、そのあとすぐに、検察官からの準抗告がなされたという連絡がありました。内心、不安でいっぱいでしたが、その日の夜に検察官の準抗告が棄却されたとの連絡があり、ようやく安心することができました。後日、その被疑者の方は、こんなに早く出られるとは思っていなかったと感謝の言葉を伝えにわざわざ事務所まで来てくれました。

3年後や5年後、
どんな弁護士になっていたいか

自分の専門分野・得意分野はこの分野ですといえるだけの実績と経験を積んでいたいと思います。やはり我々の仕事は、依頼者あっての仕事ですので、依頼者が真に望むことをくみ取り、それを実現することがこの仕事の真髄だと考えていますし、最終的に我々を評価するのは、あくまで依頼者であると考えています。そのため、依頼者のニーズに100%答えられるほどの実績と経験を積み、依頼者からの全幅の信頼を得られる弁護士になっていたいと思います。
もちろん、専門分野以外の基本的な法分野についても対応できることは当然のことですが、その上で、自分の興味がある法分野に強くなり、依頼者にその分野であれば、岩佐弁護士と認識してもらえるようになっていたいと思います。