1 デット・エクイティ・スワップ(Debt Equity Swap)とは、デット(債務=借入)をエクイティ(資本=株式)とスワップ(交換)することです。債権者が、債務者(企業など)の債権支援のために、債権(貸出金など)の一部を株式(普通株式又は優先株式)に転換することです。過剰債務を抱える債務者が再建を果たすためには、債務をキャッシュフローにより返済可能な程度まで減らす必要がありますが、その手法の一つとして債務の株式化があります。債務者にとっては、キャッシュフローの改善に資する(通常,借入金利水準>配当利回りとなっています)、債務不履行に陥るリスクが軽減される(株主への配当は,支払い原資の範囲内で払うため)、自己資本比率が改善するなどの効果があります。一方、債権者にとっては、シニアレンダーから配当を受ける権利が最劣後の株主になることや、株価変動リスクを負うなどのデメリットがありますが、他方、債務者の再建が成就した場合には、株式にキャピタルゲインが生じる可能性がありますので、債権放棄をするよりはメリットがあるともいえます。